公開シンポジウム

2022年度 日本教育学会中部地区・中部教育学会 共催公開シンポジウム

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日 付  :2023年3月18日(土)
時 間  :14:00~16:30
参加費  :無 料 (会員以外の方もご参加いただけます)
事前申込 :要
実施方法 :オンラインセミナー (Zoom Webinar)

テーマ:「中部の教育150年をふりかえる」

 この数年、コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻によって、私たちの暮らしは大きな影響を受けてきた。急激な物価上昇のために日々の生活すらままならない人びとも増えている。教育面では、子どもの貧困、教育格差の問題に加え、情報化や教員不足などへの対応を迫られるようになってきた。

 次から次へとあらわれる課題への対応に追われ、学校は毎日の業務をこなすのに手いっぱいな状況にある。あちこちから「改革疲れ」という声も聞こえてくる。私たちはいったいどこに向かっているのだろうか。一度立ち止まって考えることが必要なのではないだろうか。

 ところで、2022年は日本で近代学校制度の嚆矢に位置づけられる「学制」が発布されてから150年目の年である。50年前の1972年には学制発布100年を記念して文部省が浩瀚な『学制百年史』を刊行したのをはじめ、各地で『○○県百年史』などの自治体教育史の発刊や記念行事が相次いだ。これに対して今年は文部科学省や地方の博物館などがシンポジウムやささやかな企画展示を行なったくらいで、とりたてて何かで盛り上がったということはほとんど伝わってこない。だが、過去を忘れるということは未来への指針を見失うことでもある。私たちの社会は過去の歴史のうえに成り立っている。学校を中心とした教育のいとなみも同じである。学制発布150年を機に、この中部地域で行なわれてきた教育を冷静に振り返り、今後の教育のあり方を考える手がかりを得たい。

登壇者・テーマ

  • 森 透(福井大学名誉教授)「大正新教育研究の方法論的検討―民衆史の視点から福井県を事例に考える―」
  • 清原みさ子(愛知県立大学名誉教授)「愛知県における幼児教育・保育の歴史―幼稚園の開設(1892年)から「幼稚園教育要領」(1956年)までの保育の実際を中心に―」
  • 井上兼一(皇學館大学)「三重県における新制中学校の整備とカリキュラム改革」
  • 古里貴士(東海大学)「高度成長期における四日市市の公害と教育(仮)」
  • 司会:足立淳(朝日大学)

参加申込

以下のURLからお申し込みください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_vwx854y0SQe_uKOZUqrsgA